回路図2(50BM8パラシングル・国民機2号)

回路図2(50BM8パラシングル・国民機2号)

回路図

※回路図には6BM8とありますが、50BM8です。作図ソフトに50BM8の登録がなかったので、6BM8としています。ヒーター電圧が違うだけです。

<参考>50BM8ピン配列

※ピンの間隔の開いている2つが1番と9番。感覚の開いているのを上にして時計回りに1-9番です。

1番:3極管グリッド  <TG>
2番:5極管カソード  <PK>
3番:5極管グリッド  <PG1>
4番:ヒーター    <H>
5番:ヒーター    <H>
6番:5極管プレート  <PP>
7番:5極管第2グリッド<PG2>
8番:3極管カソード  <TK>
9番:3極管プレート  <TP>

解説

(2020.3追記)このアンプは、初めてオリジナルで回路を起こしました。といっても、自分で定数計算するとかのスキルは無いので、あちこちの回路のアレンジです。結構音が良くて、発表会にも出して好評でした。

その後、自宅使用を前提に、ボリュームは排除しました。プリアンプ(ラインアンプ)があれば、その方が音質上有利なので。。

今では、ラインアンプのボリュームすら排除(撤去はせずにMAXにして)して、ヤフオクで入手した、自作(出品者の)トランス式アッテネーターで音量をコントロールしています。私のように部品を集めてアンプを作る方は大勢いらっしゃいますが、トランスという部品レベルを自作される方がごくまれにいらっしゃいます。コアに巻き線機でくるくる電線を巻いていくそうです。さすがにそこまで真似できません。というか地道すぎて無理?とにかく尊敬します。

ですが、電源トランスレスは、使用上の危険(ホットとグランドを間違えるとヒューズが飛んだり感電する)があります。昔のテレビなどはコスト削減でその手法を使っていましたが、感電しないように木とプラスチックでボディが作られていました。裏側には「関電注意!」と恐ろしそうな警告が書かれていました。このアンプの場合、電源が直結された分(トランスを通さないのでストレート)、コストが下がって、音に力が出ます。一方で、電源品質にシビアです。家庭用電源で、他の電化製品からノイズが出ると酷いときは、それが音になって雑音化します。

SNSで、その話を投稿したら、信用されない(雑音)方がいらっしゃって、質問されたことがあります。「ノイズハーベスター」という電源ノイズでLEDが光るアクセサリを併用しているので、雑音に合わせてLEDが光ることをご説明しました。音が出るほどのノイズが電源に出るとは想像できなかったようです。オーディオマニアの中には、電源をクリーンにするために、マイ電柱とか専用の電源装置やブレーカーを設置(電力会社との交渉や別契約が必要になる場合も)する方がいらっしゃって、タモリ俱楽部でも取り上げられ、時々質問されますが、根拠があるんです。

しばらく使ってみて、ノイズが酷くなったので、いずれ普通に電源トランスを入れて製作したいと考えています。定年退職になったので、折を見てチャレンジしたいと思っています。

 

15年目のメンテナンス(2020.6追記)

というわけで、定年退職して時間ができたので、製作後15年になるメンテナンスをしてみました。かなり長い間、上記のノイズ問題から使用せずほったらかしてありました。たまに通電しないと、機器の劣化は激しくなります。嫌な予感が。。

案の定、電源は入るものの、スピーカー(危ないので調整時に使用する仮スピーカー)から盛大なノイズが出るだけで、音楽は聴こえません。とはいえ、見た目に不審点はなく、最も劣化しがちな電解コンデンサに原因があるとも思えません。

以前なら、こうした作業が無類の喜びだったのですが、長らく工作から遠ざかっていて、勘が戻りません。しかも、億劫に感じます。リハビリにはまだしばらく時間がかかりそうです。

仕方がないので、勘の鈍っていない現役工作者の集まりであるFBのグループに投稿してみました。皆好きなので、矢のようにアドバイスコメントが返ってきます。皆共通して言うのは、B電圧のチェック(基本中の基本)です。確かにここに異常があったので、あーでもないこーでもないと、やり取りが続き、結局、アースポイントによって、B電圧が大きく違うことが分かりました。

正直、アースは電気的に繋がっているので、これを確かめようとする発想すらありませんでした。コメントアドバイスおお助かりです。

最終的に、電源系アースと信号系アースを繋ぐ15Ωの抵抗が劣化して導通不良でしたので、これを撤去して、音は出るようになりました。しかし完全ではないので、今後はまたの機会に。。

今回のメンテナンスの件、まとめとして、作品集のページに報告しました。

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