やはり広州はオーディオのメッカだった(2011.5月)

目次

1.珠江デルタはオーディオの中心

2.結論

3.パーツ屋さん

(以下別ページ)

4.仏山市の製造メーカー「LineMagnetic社」

5.垂涎のWE(ウエスタンエレクトリック)機器「全音古董銘器」

6.家業で続ける中古ハイエンド店「振輝音響」

7.これから人気の出そうな日本未上陸メーカー「IMAGEAUDIO」

8.おまけ「広州見本市に行って来た!」と広州画像

珠江デルタはオーディオの中心

毎年、買い物や何やかやで航空会社のマイルをためてGWに旅行をしています。

これまでこのパターンで旅した海外は、韓国、香港、中国(大連)、シンガポール、ベトナムで、全てアジアではありますがオーディオショップやパーツショップなどを探したり回ったりしています。

これだけあちこちに行くと、単に日本に居るだけでは気づかないことも見えてきます。

こと真空管オーディオに関しては、情報とノウハウのハブはやはり日本であって、具体的な例としては「MJ(無線と実験)」があちこちの店においてあり、ここに掲載されている真空管の価格が、ある種、最新の基準価格になっているようです。

中国製を中国で買うのは少し例外となりますが、大体においてまともなショップなら秋葉価格が基準になっているようです。

もう一方で、香港が情報の起点となっていることも、今回の広州への旅ではっきりと認識させられました。

香港から中国に入ると深センで、マカオ経由だと珠海。

それぞれ珠江という中国有数の大河の両岸に位置します。

そして川を少し遡った所が広州で、広州市の近郊には中山市、仏山市などがあり、これら全てのエリアをまとめて「珠江デルタ」といいます。

この地域は歴史的には日本での長崎や浦賀のような経緯があり、西洋との海の(限定された)玄関口であった訳です。

ここで勃発したアヘン戦争が有名ですね。香港が少し前までイギリス領であったのも大きなくくりではその流れです。

オーディオの話に戻ると、香港は旧イギリス領。

イギリスといえばタンノイ、B&W、LINNなどの伝統がありオーディオが盛んな国です。

公用語が中国語に加えて英語ですから、英語を通じてアメリカの情報なども翻訳なしに得ることができ、少し前の日本でのオーディオ衰退期でも香港には「良い音を聴く」伝統が残っていたようです。

また、香港は一方の情報のハブである日本とも行き来が多く、真空管の現役製造国中国(大陸)は目の前で陸続きです。おまけに広州は中国でも指折りの工業地帯になっていますので物を製造するノウハウも集積しています。

というわけで、アジアにおける真空管オーディオは情報面と製造面のベクトルがここ広州で交差してブレイクした、というような印象を持ちました。


堅い話が続いたので結論をいいます

いきなりですが、ココです!

おそらく世界中でもオーディオショップ(しかもピュアオーディオや真空管オーディオがメイン)がこれだけ1つの施設に集まっているのは、ここだけではないでしょうか?

ショッピングビルの名は「高盈電子城」、英名は「YINGElrctroPlaza」で無理やり日本語で直訳すると「高収益電子機器ショッピングセンター」といったところでしょうか?

住所は、広州市海珠区南華中路388です。

1階から4階までのショッピングゾーンがほぼ全てオーディオ関連です。

造りも大きさも、秋葉原のラジオ会館に似ていて、少し広くしたみたいです。

ラジオ会館は今ではオタク向けの店が多いですが、70年代のオーディオブームの頃は似た感じだったのかもしれません。

中に入りますと、

エスカレーターもありますし、自作派にもうれしいパーツ屋さんもあります。

 

パーツ屋さん

残念ながら取材を断られましたが、この辺の店を回れば、真空管アンプ一式製作できそうです。

より大きな地図で高盈電子城を表示

Hさんから参考情報(2020.5追記)

Hさんは、2010年頃に中国に滞在したというオーディオマニアです。当時のことなど(他のエリアの情報も)をいろいと教えて頂きました。

広州の広東には高級なAUDIO 店が色々集まっところが、2つあります。お写真のいところは新しい所だったかと。中国に2010年ぐらいまで居たので、リポートと同じ時期ぐらいですかね。で 更にもう一つあります。もう一つの方は地下鉄で行きやすくて 結構周りにも色々店がありました、すいませんがその名前は失念しました。で ジャンク店から(修理店とか)から 上に行くほど4階建て?? 上に行くほど ハイエンドな店が集まってたかと.どちらも流石にデカイでしょう 1度に行ける感じではやはり世界一かもです。上海にもありますが規模が小さいです。東南アジアでは シンガポールも盛んでアデルフィートかに集まって理、香港のモンコック、シャンスイポー、セントラルの東南アジアの中古店回ってる方 雑誌のリポーターより、僕の方が多いかも。フィリピンのマニラでAUDIO やってる日本人ごく少数のはず。

仏山市の製造メーカーにも

少し足を伸ばして、仏山市の製造メーカーにも行って見ました。

続きはこちらです↓↓

4.仏山市の製造メーカー「LineMagnetic社」

5.垂涎のWE(ウエスタンエレクトリック)機器「全音古董銘器」

6.家業で続ける中古ハイエンド店「振輝音響」

7.これから人気の出そうな日本未上陸メーカー「IMAGEAUDIO」

8.おまけ「広州見本市に行って来た!」と広州画像