ザ・グリソムギャングに行ってきた

2003年5月

(2020.3追記、その後近くを通ることはよくあるのですが、営業されていないようです。2013年にビル取り壊しで休業されたよとのことです。)

<近くに小さな映画館が>

預かり手募集第1号の杉本さんから、百十番の近所(電車で5駅、車で20分)に20席足らずの小さな映画館ができたと言うタレコミがありました。何と、杉本さんが機材の調達と調整を行ったそうです。杉本さんは映写関係の専門家なのです。

<ご本人談>

面白いプライベート映画館をご紹介します。
小田急線読売ランド前駅近くに、十数席の本格的シネマスペースがあります。

私が映画機材、音響機材をセットしたものですが、一応ドルビーサウンドです。
予算の関係で、十分なものではありませんが、オーナーの入れ込みがすごく、今後進化の可能性を孕んでいます。

現在は、L,C,RはJBL8330(シネマ・サラウンド用SP)で、サラウンドSPはJBLコントロール1×6の仕様です。AMPはフロントがRolandSRA200Eリアがヤマハ2002ですが、

とりあえず無難な音にしてあります。

どのような音響機材を使用して、誰が調整したかを知りつつ映画を見るなんて、めったに無い機会です。
スペース的には広めのホームシアターと言う感じですが、音はホームシアターの次元ではなく映画館です。

<サラウンドスピーカーが多い>

どこが違うかと言うとまず、サラウンドスピーカーが6本ありますしフロントとリアで専用のアンプをそれぞれ使用しています。普通ホームシアターではリアは2本か3本。よっぽどマニアで5本とかかな。百十番はもちろんリア2本です。

さらに決定的違いは、サラウンドの厄介な調整がプロによって完璧になされている事です。以前杉本さんにお聞きしたところ、ホームシアター用のAVアンプでも調整をちゃんとするとかなりのものになるそうです。そういえば、AVアンプには、付属のマイクで自動調整ができますね。これ結構ツボかも。

 

<百十番の印象>

音響に関してはさすがに杉本さんが調整しただけにちゃんとしてました。
予告編で、一瞬音が歪んだのでアレっと思いましたが、本編が始まると調子が出て。。

百十番は映画の音についてはあまり分からないのですが、映画館や試写には以前よく行ったので、その体験からすると、立派な映画館の音がしました。たまたまなのか、観客は百十番入れて二人しかいなくて何だか貸しきりのようなリッチな気分になりました。

でも、採算が心配。

近くなのでまた行こうと思います。

<車で行く場合は>

車で行かれる場合は、世田谷通りの渋谷方面から町田方向に向かって「読売ランド前」駅を少し通り過ぎたところに小さなコインパーキングがあります。道路の左側です。くれぐれも駅前のパチンコ店の駐車場を拝借とかしないほうが良いと思います。??、いやホント!

<真空管アンプで映画を見たい>

最後に一言

ここで真空管アンプの試聴ができるといいな。(2020.5追記)結果的に、それは実現できなかったのですが、後日サブシステムでサラウンドシステムの真空管アンプ再生を実現しました。たまたま、モノラルのアンプを作ったので、フロントとセンターのみ真空管アンプにしたのですが、効果絶大で、17年後の今も愛用しています。良いですよ!

<オーディオも効果的>

(2020.5追記続き)5.1chサラウンドシステムは、AVアンプがあれば家庭でも実現できるのですが、よく質問されることがあります。ピュアオーディオの2chと同一リスニングルーム(普通の広さの場合)でどう同居させるかです。

これは、多くのマニアも悩み、百十番も試行錯誤しました。理想的には、ピュアオーディオとスピーカーもアンプも別にすることです。最終的には、百十番もそうしました。サブウーハーのみセレクターで共用できるようにしています。

別にするまでは、まず試したのは、フロント2chのみピュアオーディオのシステムから音を出して、AVアンプに繋いだスピーカーの音と同時に鳴らすことです。

これを実現するためには、プリアンプ出力のあるAVアンプ(中位機以上)にして、フロントのプリ出力を長めのアナログケーブルで、ピュアオーディオのプリアンプに繋ぐ方法です。あらかじめ、ピュアオーディオ側のプリアンプのボリュームのメモリをメモして固定しておけば、後はAVアンプ側から音量コントロールができます。最初に自動イコライジングも行いました。

この方法は大変効果的ですが、長いアナログラインケーブルを使うのが、明らかな音質劣化なので、聴感上は違和感なく満足度も高かったのですが、後日、双方を独立させました。

試していませんが、ピュアオーディオのメインスピーカーに、スピーカーセレクターを使うともっと簡単に解決できます。

こうした、高音質のサラウンドシステムを実現することで、SACDマルチのサラウンド音源が非常に良い感じで再生できるようになります。DVDなど、他のソースのサラウンドだと音楽ものはあまり感心したものはなかったのですが、SACDマルチは、特にクラシックのオーケストラ物など、ピュアオーディオでは再生が大変難易度の高いホールの響きなどが簡単に再生でき、時に信じられない満足度の高い再生が可能となります。