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2020年オーディオ的に効果の有った音質向上策 -5選- 第三位は、中村製作所 ノイズ吸収リングコア Amormet(アモルメット・コア)

(本記事は、「自作真空管アンプのホームページby百十番」から移転しました)

アモルメットについて

PC周辺機器など、デジタル機器の電源ケーブルやUSBケーブルに、よくノイズ吸収用のフェライトコアが付いていると思います。特殊な金属の輪にケーブルを通すことで、ノイズを吸収するものです。フェライトは、ノイズ吸収効果も高く、大量生産されていますので、格安で多用されています。

このフェライトコアを、オーディオシステムに導入するとどうか?以前より多くのオーディオマニアがこれを試みています。もちろん私も。しかし、評判は良くありません。音に力がなくなるとか、オーディオにとって有効なものが何か失われる感じがする、といった意見が多いです。

一方で、ノイズ吸収効果は明らかなので、オーディオマニアの多数派の意見としては、フェライトはオーディオ機器以外に使う、ということでまとまりつつあるかとおもいます。つまり、PCやデジタル機器、その他一般家電の電源部分にフェライトを使い、それらの(ノイズ源となる)機器から、電源ラインにノイズが混入することを防ぐという方法です。

フェライト以外に似たもので、「ファインメット」というのがあります。こちらは、オーディオに有効だという意見が多いです。私も多用しています。ですが、私の印象としても、他のマニアの意見としても、ファインメットはオーディオの電源部分で有効で、信号ケーブルに使うのは良くない場合が生じがち、という傾向です。

一方のアモルメットは、どうやら、信号ケーブルで有効ということで売り出されています。中村製作所という部品メーカーから売り出されていて、同社のプレスリリースにはこう記載されています。

アモルメットは同社が東静協業の協力を得て開発した、“超High μ素材”とうたう磁性材コア。本機は、アモルメットによる新型の角型コモンモードチョークコイルを搭載した“電源用雑音軽減機”

アモルメットコアの使い方

これは簡単です。NST-159というコアを2個と、NST-145を2個購入し、スピーカーケーブルを通します。左右1個づつ、写真のように通すわけです。これで、おもに低音の質感と量感が明らかに向上しました。ちょっと、驚き!でした。
中村製作所 ノイズ吸収リングコア Amormet(アモルメット・コア)
注意点ですが、フェライト、ファインメット共通で、こうしたコアに関して電気的に注意点があります。必ずケーブルを穴の中に通すことです。できれば、巻き付けるように一度通したケーブルを再度同じ方向から通すと、コアとしての効果が高まります。ただ通す<一巻きさせる<二巻きさせる<さらに複数回、、というように巻く回数でその効果をコントロールします。

しかし、この巻き数は、用途によって最適数があり、過ぎたるは猶及ばざるが如しとなります。オーディオ的には、音が良くなるのは、マニアの報告を見る限り、素通りか一巻きが多いようです。

一度通したケーブルを逆方向からUの字に曲げてもう一度通したり、穴に通さないでケーブルにコアを添わせるだけ、というのは電気的に正しくありません。

理論的に間違っているので、推奨できませんが、ACアダプター機器でケーブル切断をしたくない場合に、ファインメットコアで上記の正しくない方法を試したことがあります。結果、やらないよりは良いという感じでした。ブラシーボかもしれませんが、個人的にはそう感じました。

今回のスピーカーケーブルは、メーカー推奨の方式で、二つのコアを素通しという教科書通りの方法で成果を上げています。

まとめ

ノイズ吸収用のチョークコアとして使うリングの素材は、その金属によって、使い道が違うということです。今回のアモルメットコアは、オーディオアクセサリとしては安価で試しやすいと思います。4個で5千円かからない程度です。(一般的には安くもないですが)

大手のECやオーディオショップで、簡単に購入できると思いますが、念のため、私の楽天ROOMのリンク(こちらから購入可能)を入れておきます。他のページでおすすめした商品も掲載されています。NST-159が現状では、アマゾンから購入可能です。

スピーカーケーブル以外の箇所への導入実験は、こちらの音楽の友のECショップさんの記事が詳しくてわかりやすいと思います。

<2020年オーディオ的に効果の有った音質向上策 -5選->
まずは第一位のDAC>>
第二位は、ウルトラハイコスパの仮想アース>>
・ 第三位は、中村製作所 ノイズ吸収リングコア アモルメット・コア(この記事)
第四位は、サンシャイン電源ケーブル>>
第五位は、Roon Server>>

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