過去の作品集:300Bロフチンホワイト

国民機構想で改造

2A3ロフチンホワイトを国民機構想にしたがって改装。回路定数は無理を言ってSUZUKIさんにお願いし、試作までしてもらいました。
詳細はこちらへ※リンク切れしています。先方がサイトを整理整頓したようです。

 

何か物足りない

(2020.3追記)しょうがないので(?)、自分で解説します。
出来上がった当初は、私もSuzukiさんも、その素直でストレートな音質に感動していました。

ですが、300Bといえば、特にシングルは最も人気のものです。全体的には、他の作品に比べて中の上という感じなので、何か物足りません。

 

掲示板ではベテランからのご意見

そのころ、掲示板では、この回路に対して「300BはCR結合してこそ真価が出るよ」という有名ビルダーからのアドバイスをもらったりしました。
他には、古い回路(と言っても戦後)だと、トランス結合というのも多用されています。果たして直結の強みは2A3のように有ると考えるべきでしょうか?
戦後間もなくの時代は、部品の関係でトランス結合せざるを得なかったというのを書物で読んだことがあります。とはいえ、それも試してみたいし、CR結合も試してから自分なりの結論を出すべきではと考えました。

 

トランス結合という方法は

その後、別の機会に大阪のベテランで相当知見の高い先輩マニアから「トランス結合は、最初はいいなと思うけど、飽きるよ」というアドバイスをもらいました。

物理的に、トランス結合への改造は無理(トランス乗せる場所がない)ので、CR結合に改造してみました。「管球王国」に掲載された上杉さんの回路です。しかし、結果はいまいち。掲示板でそのことを報告すると、「上杉さんはデータ重視なので。。」というご意見をいただいたりして、ますますわからなくなりました。ここは我慢して、試行錯誤可能なキーパーツのカップリングコンデンサーの良いものに巡り合う努力をするしかない、と思いました。

 

結局元にもどしたものの

というようなことを考えているうちに、

当初の2A3ロフチンホワイトが、あまりにも魅力的な音だったのが頭をよぎります。しかし、もはや改造してそのものはありません。もう1台作るにしても、あの音が再現できるかどうか。。

結局我慢しきれずに、もとの2A3ロフチンに戻してしまいました。
しかし、以前の澄み切ったような音ではありません。少し濁りが入って、普通の真空管アンプの音になったような感じです。部品は同じなのになぜなのでしょう?

 

改造に関する貴重な教訓

ここからは考察ですが、おそらく、改造を繰り返したために、半田や半田クズが悪さをしているのではと類推しました。
沖縄に知名オーディオさんというガレージメーカーさんがおられて、アンプなどを作っておられます。音展(日本オーディオ協会主催の昔のオーディオフェアの後継イベント)で話をすることができました。このメーカーさんの主張は、「半田が全て音を悪くしている原因」というものです。こちらの製品は、半田付けを一切排除してスポット溶接で配線しています。すると嘘のように不満が消えるそうです。

自作界では、半田による音の違いも認識されていて、高価なビンテージ物などが販売されています。という具合に、当初は半田も和光テクニカルの音響用を使ってよい感じだったのが、度重なる改造で音の濁りを生じさせた。というのが、目下の結論です。

 

WEの配線手法は

ちなみに、オーディオ界の最高峰といわれることも多いWEの配線方法は、基本的に半田がなくても稼働するように、しっかり配線するそうです。最後に、固定安定化の意味で半田を乗せるというやり方。自作マニアは、これをすると、後日の部品交換に難ありで、二律背反です。

以来、このアンプはAVシステムのフロント用として、2020年の今でも現役稼働しています。5.1chのサラウンドも、フロント2chの支配力が強いので、これは効果的。SACDのシンフォニーをこの5.1chマルチで聴くと、絶品です。(残念ながら、SACDマルチは商業的に主流の座とならず、時代は2chハイレゾになってしまいました)

一応、参考にと300B時代のパーツ表をこちらにまとめました。

 

ページトップへ